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グレコのフルアコL-100Nの弦交換とメンテナンス [音楽]

 先日、数か月振りに「フルアコを触るか」とL-100Nをケースから取り出したら、弦が錆び始めていた。(汗)
弦が錆び始めていたL-100N
そう言えば、最近弦を交換した記憶が無い...と思ったら、このブログで弦交換の作業を取り上げていた。丸々3年間も張りっ放しだったのねぇ。(滝汗)早速弦の交換に取り掛かる。

 まずフィンガーボード(指板)を見ると、フレットが部分的に錆び始めているような状態になっている。
フレットも錆び始めている
前回弾いた時には気が付かなかったから、ここ数ヶ月で一気に進行したのかも知れない。
 全てのフレットを液体コンパウンドで磨くのだが、これが結構な手間なのだ。画像の右2本が磨く前、左2本が磨いた後である。
右2本が磨く前、左2本が磨いた後
フレットが輝くだけでも見た目は随分と良くなる。

 以前から気になっていたペグ(マシンヘッド・糸巻き)のツマミの部分的な汚れは、よく見ると金色の塗装が劣化した物のようだ。
ペグの部分的な汚れは塗装の劣化
チューニングで頻繁に手で触る部分だから周辺部だけが残っている。マイナスドライバーで軽くこそげ落とした後にNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
ペグを磨いたところ
側面も同じ様に劣化している。
ペグ側面も塗装が劣化していた
こちらも同様に磨く。
ペグ側面も磨いたところ
小さな部分だけれど、手入れすると見た感じもかなり変わる。画像左が作業前、右が作業後だ。
左が磨く前、右が磨いた後
ペグの頭もやはり塗装が劣化してかなり剥げている。
ペグの頭も塗装が劣化している
こちらも磨く。
ペグの頭を磨いたところ
これでヘッドも一寸奇麗になった。
一寸奇麗になったヘッド

 フルアコのブリッジは固定されておらず、うっかり落としてしまうとオクターヴ・チューニングが厄介になる。予め粘着の弱いテープで軽く留めておく。
弱い粘着テープでブリッジを軽く固定した
外したブリッジは全体が薄い錆で覆われていたので、真鍮ブラシで磨く。左の一部をブラシで軽く擦っただけで、こんなに奇麗になる。
左の一部を真鍮ブラシで擦ったら奇麗になった
テールピースもかなり錆びている。
かなり錆びたテールピース
こちらも真鍮ブラシで磨いたら、画像では分かり難いけれど一寸だけ奇麗になった。
真鍮ブラシで一寸奇麗になったテールピース

 残るはフィンガーボードだ。レモンオイルで一寸拭いただけで布が黒くなった。
フィンガーボードを少し拭いただけで布が黒くなった
布が汚れ無くなるまで何度も繰り返し拭き取り、改めてレモンオイルを塗り込むと直ぐ吸い込んでしまう。画像で濡れたように映っている左側も直前に塗ったのだが、既に吸い込まれて乾燥気味になっている。
レモンオイルを塗っても直ぐ吸い込んでしまう
どうやら前所有者はフィンガーボードの手入れを一切していなかったようだ。乾燥の度合いがかなり酷そうだったので、フィンガーボード全体にレモンオイルをやや多めに塗って一晩放置した。
 翌日見ると、しっとりとした良い感じになっていた。
翌日見たフィンガーボード
部分的にうっすらとレモンオイルが残っていたので、全体をきちんと拭いておいた。
部分的にレモンオイルがうっすらと残っている
ブリッジを支えている木台も軽く清掃してレモンオイルを薄く塗った。
ブリッジの木台にもレモンオイルを塗ったところ

 一通り作業が終わったので、弦を張る。使う弦は、随分と前に購入してあったElixir(エリクサー)のワウンドラウンド弦。
Elixirのワウンドラウンド弦
ブリッジを元の位置に置いて弦を張り、オクターブ・チューニングをすれば作業は完了である。
作業の終わったL-100N

 今回はあえてこの程度で抑えたけれど、出来ればテールピース・ピックアップカバー・ペグ・ブリッジを再メッキしたいところだ。
 しかし、そこまでやろうとすると、まずは荒れているメッキ面を整えるところから作業が必要でかなり時間が掛かるし、金属部分はほぼフル・レストアとなる。今回は見送ったけれど、いずれはやりたいなー。
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ベース・ステルス6STの弦交換 [音楽]

 Atlansiaの6弦ベースSTEALTH6THは、中古で入手してから半年ほど経つ。
中古で手に入れたアトランシアの6弦ベース・ステルス
その間一度も弦交換をしていなかったためか、先日久し振りに音を出したら「ありゃ、弦が死んでるじゃん。」ネットで色々見たけれど、ベースの6弦セットは種類が少ない上に価格も高い。
 更に調べたら、5弦用のセットに1弦を足せば安く済むと判り、ネット上で探して発注した。
ネットで取り寄せたエリクサーのベース弦




Elixir エリクサー ベースバラ弦 NANOWEB ニッケル 6弦用 Long Scale .032 #15332 【国内正規品】

Elixir エリクサー ベースバラ弦 NANOWEB ニッケル 6弦用 Long Scale .032 #15332 【国内正規品】

  • 出版社/メーカー: ELIXIR(エリクサー)
  • メディア: エレクトロニクス








 弦が届いたので作業開始。弦を外したら、あちこちが錆びている。(汗)
IMG_3144.JPG
そういえば、ここ一ヶ月ほどは全く触っていなかったからなぁ。(溜め息)
# 何せ、練習嫌いなもんで。A(^^;)
 フィンガーボード(指板)がやや乾燥している感じなので、クローゼットからレモンオイルを取り出したら、底の方が固まって白くなっている。
寒さで白く濁ったレモンオイル
冷えて油脂成分が固まっているらしい。部屋をファンヒーターで温めている間に溶けるだろうから、先にフレット磨きに取り掛かる。
 作業前は、フレット全体がくすんでいて光り方も鈍い。
作業前のフレットはくすんでいる
試しにNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら、かなり奇麗になった。
ネバーダルで磨いたところ
しかし、やっぱり液体コンパウンドで磨く方がピカピカになる。
液体コンパウンドで磨いたところ
全てのフレットを作業したら、1時間ほど掛かった。

 レモンオイルの油脂が溶けて透明になったので、次はフィンガーボードのクリーニングだ。作業前は全体的に乾燥した感じになっている。
作業前のフィンガーボード
見慣れてしまうと「こんなもん!?」と感じてしまうけれど、レモンオイルで磨くとしっとりとした黒になって一寸びっくり。
レモンオイルを塗った所は黒くしっとりとした状態になった
拭いた布も薄黒く汚れるので、見た目では判らないけれど結構汚れていたらしい。
 全体を作業し終わったら、フィンガーボードの黒さが際立って引き締まった外観になった。
クリーニングが終わったところ
新品の弦を張るんだけど、不要な先端を切り落とすのに毎回難儀していたので、今回は弦と一緒にカッターも購入した。
購入したピックボーイのストリングカッターSC-150



流石専用カッターだけあって、今まで苦労してニッパーで切っていたのが嘘のよう。もっと早く手に入れておけば良かったなぁ。
 弦を張っている時に雪が降り出した。
降り出した雪
オクターブ調整したら、作業は完了である。
弦交換が終了したところ
弦が新しくなったお陰で、出て来るサウンドもボテッとした音からタイトでシャキッとした音になった。さぁ、後は練習するだけだな...。(滝汗)
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MTRを購入 [音楽]

 自宅で録音する際にはKorgのハードディスクレコーダーD16XDとD32XDを使っている。
自宅で使っているD16XD

自宅で使っているD32XD
2台あるのは、重くて嵩張る物を移動させるのがとても大変だからだ。15㎏近くの機材を狭い我が家のあちこちへ移動させるのは難しいのである。一つはキーボード類のある部屋に、もう一つはギター・ベース・ドラムセットのある部屋に置いている。
 どちらも15年ほど前のMTR(マルチトラックレコーダー)で使用頻度が高かった為か、ジョグダイアルが変な動きになっていたり、内部コンデンサの劣化と思われる高域の僅かな落ち込みが気になっていた。しかし、買い替えるのはずーっと躊躇っていた。
 プロ向けMTRは屋外録音に特化した物ばかりで拙者の使い方に合わず、それ以外は持ち運びを重視した小型の物ばかりで少々物足りないからだ。

 国内では、パソコンにDAWソフトを入れ、オーディオインターフェイスで機材を接続して、個々のレコーディングからファイナライズまでをDAW上で全て作業するのが一般的になっている。だから、機器メーカもMTRの新機種を出さない。
 確かにパソコンの方が、コンプ・パライコ(パラメトリックイコライザー)・リバーブなどのエフェクトを掛けたり、切った貼ったの編集をしたりという作業は楽だとは思う。
 しかし、同時に使えるエフェクトの数はパソコンの処理能力に依存する。言い換えると、高性能なパソコンを用意しないと使い物にならない。しかも、DAWソフトがバージョンアップすれば負荷は更に増えるから、パソコン機材への投資も欠かせなくなる。そうなると、DAWソフトだけでなく、パソコンへの投資もどんどん嵩む。
 また、拙者は録音時に必要なエフェクト類は全て掛けておき、録音後にパライコなどを弄って調整するようなことはしない。だから、拙者の場合は録音後の作業はミックスダウンだけだ。

 MTRなら一度買えば長く使えるし、パソコンも不要。今時の製品はDAWソフトと連携するようにもなっているけれど、不要なら使わなくても構わない。
 直接自分の手でフェーダーやパンを操作するので、直感的で分かり易い。マウスでボタンを押すだの、メニューで選ぶだの、操作でアタフタする必要も無い。どうしても後からエフェクトを掛けたいなら、必要な外付け機器を用意すれば良いのだ。
# 現実には、機器を用意するような余裕は無いんだけどね...(--;)
 色々考えた末、涙を飲んで音楽機材を複数手放して費用を捻出し、販売価格が落ちて来たMTRを購入した。
購入したMTR
TASCAMの32トラックMTR「DP-32SD」である。
購入したTASCAMのDP-32SD

アナログな人間だからか、フェーダーが並んでいると妙に安心する。(笑)
DP-32SDのフェーダー部
ジョグコントロール(画像右上の丸いツマミ)は、アナログ時代のMTRには無かったなぁ。
DP-32SDのジョグコントロール周辺
ボタン類もアナログ時代では考えられないほどの数になっている。
DP-32SDのボタン部
入力はXLRとTRSフォンが共用できるようになっていて、ファンタム電源も供給可能だ。
DP-32SDの入力部
記録媒体はSDカード、モニターアウトなども用意されている。
DP-32SDの記録媒体はSDカード
手前側にはヘッドフォン出力やリモートスイッチのジャックがある。
DP-32SDの手前の部分にあるヘッドフォン出力とリモートスイッチジャック
D32XDもD16XDも畳の1/4ほどの大きさがあるけれど、DP-32SDはサイズも大きさもほぼ半分しかない。だから、狭い我が家でも楽々持ち運べるのが嬉しい。

 まだ手元に来たばかりなので、実際に使ってみるのはこれから。使いこなすのが楽しみだ。
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HD800からHD800Sへ [音楽]

 今使っているヘッドフォン・独SENNHEISER(ゼンハイザー)HD800は、主に レコーディング時の最終チェックやCDの鑑賞用などに使っている。
今使っているゼンハイザーHD800
ほぼ満足して使っているけれど、「これでDT770M位に低音が出てくれればなぁ」と思う時もある。beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)DT770Mは低域が充実しているので、それと比べてしまうと正直言って少々物足りなさを感じる場合もあったりする。
ボリウムにガリの出ているベイヤーダイナミックのDT770M
これはHD800の低域が貧弱という訳ではなくて、DT770Mとは違う方向性で音がまとめられており、DT770Mのような特性ではない。
 そんなことは百も承知なんだけれど、DT770Mのたっぷりした低域を聞いているとHD800にも無い物ねだりしてしまうのである。

 先日、何気なくネット上を徘徊していたら、程度の良さそうな中古のHD800Sを発見!新品時の価格を考えると、かなりお値打ちな額だ。ネット上の情報を漁ると、HD800SはHD800よりも低域が充実しているらしいと判る。
 5日ほど悩んだけれど、結局手に入れてしまった。お陰で、財布は絶対絶命の瀕死状態である。(滝汗)
入手した中古のHD800S
入手した中古のHD800S
二つを並べて比較してみる。まずは外箱から。左がHD800、右がHD800Sである。
外箱の比較
サイズや色は変わらないものの、印刷されているロゴが違う。
中を見ると、形状は全く同じだけど、本体の色が違う。左がHD800、右がHD800Sで、HD800Sは艶無しの黒になっている。
ヘッドフォン本体の色が違う
ヘッドフォン本体の色が違う
早速CDを数枚聞いてみる。聞き始めて直ぐ「100Hz前後の低音がHD800よりも出てる!」と感じた。付属してきたマニュアルを見ると周波数特性のグラフが出ていて、150Hz以下が数dB高くなっている。聞いた時の感覚と同じだ。
HD800の周波数特性グラフ
グラフでは6-7KHz辺りが少し落ちていて10kHz以上は少し上がっているけれど、この音域はどの音楽でも成分がかなり少ないので殆ど気にならなかった。

 今まではベース等の低音域のチェックにDT770Mも多用していたけれど、その出番は少なくなりそうだ。
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beyerdynamicとSENNHEISERのヘッドフォン修理 [音楽]

 このところ修理ばかりが続いているけれど、今回も修理である。(汗)
 子供が使っているbeyerdynamicのDT770Mは「ボリウムのガリが酷くて右側の音が出なかったりする」と言う。
ボリウムにガリの出ているベイヤーダイナミックのDT770M
ヘッドフォンで使っている機器はどれもヘッドフォン用ボリウムが付いているからDT770Mのボリウムは滅多に使わないそう。
ボリウムにガリの出ているbeyerdynamicのDT770M
「ガリが出る位なら取り払ったら?」とも言うので、まずは分解してみることに。
DT770M分解前の状態

 まず、イヤーパッドを取り外す。
DT770Mのイヤーパッドを外したところ
ドライバーには保護用らしき薄いスポンジシートがあり、それも外すとドライバーが見えて来る。
DT770Mの薄いスポンジシートを外したところ
ドライバー本体を取り出すと配線が見える。
DT770Mのドライバーを外したところ
ボリウムの部分を分解したら小さなスライド式だった。
DT770Mのボリウム部分を分解したところ
ボリウムを収めていた樹脂カバーは接着されていたようで分解時にツメが折れてしまったが、まぁ仕方がないな。
ボリウムの樹脂カバーは接着されていた
ボリウムを外し、配線カバーを切り開いて内部の線を出す。
ボリウムを外したところ
ドライバーへの配線には、途中にすっぽ抜け防止らしき真鍮製の金具が入っている。
ドライバーへの配線の途中に抜け止めの金具が入っている
ドライバーから線を外す前に、どの線が何処に繋がっているのかを記録しておく。
ドライバーへの配線を記録しておく
止め金具はガッチリ固定されているが、手元に合いそうな部品が無い。これを取り外して流用する。
止め金具を外す前
随分と苦労したが、マイナスドライバーと金槌でなんとか外せた。
止め金具を外したところ
だいぶ変形して一ヶ所割れてしまったが、再利用できるように形を整える。
止め金具を整形し直したところ
ヘッドフォン本体に線を通してから止め金具を入れてカシメる。
配線をヘッドフォン本体に通して止め金具をカシメたところ
線の色を間違えないようにハンダ付けし直す。
配線をハンダ付けし直したところ
あとは元通り組み立てれば完成である。
 念の為にボリウムも分解する。
DT770Mから取り外したボリウム
裏側でカシメられているだけなので、簡単に分解できる。
ボリウムは裏側でカシメられているだけ
分解して見ると、内部は思いの外綺麗だった。
分解したボリウム内部は案外綺麗だ
抵抗体の摺動部は殆ど荒れていない。
抵抗体の摺動部は殆ど荒れていない
ところが、接点は全て錆びていた。
ボリウム内部接点は全て錆びていた
これでは酷いガリが出て当然だ。NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら奇麗になった。
ボリウムの接点をNeverDullで磨いたところ
元通りに組み立てて、今後の為に保管しておこう。

 もう一つ、自分用に普段使いしているSENNHEISERのHD800は、イヤーパッドが劣化して耳の周りに黒い粉のようなものが付くようになった。
普段使っているゼンハイザーのHD800
よく見ると、パッド表面が劣化して剥がれてきている。
イヤーパッド表面が劣化して剥げてきている
こうなってしまうとどうしようもない。パッドの部分だけ交換だ。幸いパッド部品は国内でも簡単に手に入る。


自宅周辺では売っていないので、ネットで取り寄せた。
取り寄せたHD800用イヤーパッド
まずは本体からパッドを外す。結構力が必要だった。
HD800のイヤーパッドを取り外したところ
外したら、新しいパッドを取り付けるだけ。
新しいパッドをHD800に取り付け終わったところ
単純に押し込めば固定されるんだけど、全体的に力を加えないとあっちこっちが直ぐに外れてしまうので、なかなか填めることができない。10分ほど格闘してようやく取り付けられた。
 外したパッドは基本的にゴミだが、今後パッドが入手できるかどうか分からないので、やっぱり手元に残しておこう。
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TAPCOオーディオインターフェースの簡単な修理 [音楽]

 子供がタワー型PCに接続して使っているTAPCOのオーディオインターフェース「link.usb」の調子が悪いという。
IMG_2148.JPG
普段はPCでリッピングした曲のデータをオーディオインターフェースでアナログ変換してスタジオモニターで鳴らしているけれど、時々ヘッドフォンで使うとボリウムのガリが酷いんだそうな。10年ほど前の製品だから、まぁ仕方あるまいな。
# この手の機材にはありがちな話ですねぇ。
まずは全体を見回す。フロントパネルにツマミが集中していて、ジャック類はリアパネルにまとめられている。
Link.usbのフロントパネル
Link.usbのリアパネル
底面は本体を支えるバーがあるだけだ。
底面にネジは無い
筐体を固定するようなネジが見当たらないので、どこかに潜んでいる筈。試しに、側面のラバーを剥がしてみる。
側面のラバーを剥がしているところ
案の定ネジが隠れていた。
ラバーの下にはネジが隠されていた
ネジを外すと筐体が二つに分かれる。
本体のネジを外したところ
基板上の目立つICを調べてみた。「TAS1020B」はTIのUSB Streaming Controllerである。
TIのTAS1020B
USB関係をまとめて一括制御するチップだね。3.3Vの低電圧仕様になっている。
 「AK4528VF」は旭化成の24Bit96kHz Audio CODECである。
旭化成のAK4528VF
ADコンバータとDAコンバータがワンチップになったもので、電源は通常の5V仕様だ。
 「TLC2272AC」はTIのCMOSオペアンプである。
TIのオペアンプTLC2272AC
このチップも5Vから動作する。
 「LMC555」はTIのタイマー用ICである。
TIのタイマーIC,LMC555
定番555のCMOS版で、電源は1.5V以上であれば動くようだ。
 「LM2663」はTIのSwitched Capacitor Voltage Converterである。
TIのLM2663
電源電圧をそのまま負電圧に変換するコンバーターで、200mAまで取り出せるようだ。恐らくオペアンプ用の負電源を作っているのだろう。
 このダイオードは沢山使われているけれど、型番が判らないのでデータも不明。
型番不明のダイオードチップ
恐らくはショットキータイプだと思うけれど、確証は無い。

 基板はごく普通の作りだが、何と、LEDはボンドで固定されている!
LEDはボンドで固定されている
うーん、流石チャイナ製だ。(絶句)
 よく見ると、何となく電解コンデンサが怪しい感じ。
見た目が怪しい電解コンデンサ
画像では分かり難いと思うけれど、右側が一寸膨らんでいる。
このコンデンサは矢印の部分が少し膨らんでいる
1000μFのコンデンサは全て同じような状態になっている。汎用品だからそろそろ寿命を迎えてもおかしくはないけれど、今すぐ交換が必要なほどではないので様子見とする。

 基板とフロントパネルはツマミとジャックのナットで固定されている。
基板とフロントパネルはツマミとナットで固定されている
ツマミとナットを取り外せば、フロントパネルが外れる。
フロントパネルを外したところ
スルーホールなのでかなり梃子摺ったが、10分以上格闘して何とかボリウムを外せた。
ボリウム取り外したところ
この形状は見たことが無いので、恐らく専用品だろう。
ボリウムを包んでいる金属のツメを慎重に起こして分解する。
ボリウムを分解したところ
接点を拡大して見ると、接触する部分が少し錆びているように見える。
接点が少し錆びているように見える
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いて奇麗にした。
接点を磨き終わったところ
抵抗体も表面がかなり荒れているようだ。
抵抗体の表面も有れている
同じくNeverDullで磨いて綺麗にする。
抵抗体を磨き終わったところ
ボリウムを元通りに組み立てたら、基板にハンダ付けする。
組み立てたボリウムを基板にハンダ付けしたところ
あとは元通り組み立てて完成である。
 子供に使って貰ったら「正常に動いた」というので一安心だ。

 この手の機材は開放型のボリウムを使っていて、使用頻度にも依るけれど、いつかは必ずガリが出るようになる。動く部分が多いので、こればかりは仕方がない。
 近年はコストダウンの為か専用品が使われていることが多く、今回のように配線も特殊だと汎用品に置き換えるのは難しい。汎用の小型ボリウムなどで置き換える事も出来なくはないだろうが、かなり苦労しそうだ。
 幸い、今回は直せたので助かった。これで当分は動いてくれるだろう。
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PHIL JONES BASSヘッドフォンの修理 [音楽]

フィルジョーンズのヘッドフォンH850はだいぶ前にイヤーパッドを交換して子供が使い続けていたが、先日何かの拍子でアームの部分が折れてしまった。
アーム部が折れた
子供の友達のも同じ場所が壊れたそうだ。アームの曲率が変わってやや深く曲がっている部分だから、見ただけでも応力が掛かり易いのが分かる。構造的に弱そうだ。

 まずは、普通のボンドで接着してみる。ボンドの説明通り、べとつかない程度に乾いてきたら、力一杯接合させて24時間以上放置した。
折れた箇所をボンドで貼り合わせた
丸2日経って「もう良いだろう」と持ち上げたら、折れた箇所がそのままダラリと垂れ下がってしまった。要するに、付かなかったのだ。(汗)どうやら、ボンドでは接着できない材質らしい。見た目は硬質プラスチックなんだけどなー。
 仕方ないので、折れた部分を分解してプラリペアで修復することに。

 まず、折れた部分の裏側を見ると、ネジ止めされている箇所がある。
折れた部分はネジ止めされている
割れた側のネジを全て外す。
割れた部分のネジを全て外したところ
回転する部分は角度によっては抜けない構造になっている。
回転する部分を外したところ
配線を切らないように注意しながら、割れた部分をV字状にカットする。
割れた部分をV字状にカットしたところ
割れた部品が歪まないように慎重に位置決めして固定する。
割れた部品の位置決めをしたところ
位置が変わらないように慎重にプラリペアを流し込んで24時間以上放置する。
割れた部分にプラリペアを流し込んだところ
完全に固まって取り付けようとしたら、補強の積もりで盛り上げたプラリペアが邪魔になってネジ止めできない。
プラリペアの盛り上がりが邪魔してネジ止め出来ない
そこで、嵌める部品の突起を削り取り、プラリペアの当たる部分を少しずつ削ってネジ止めできるように調整する。
プラリペアと嵌める部品を削って調整しているところ
無理な力が掛からないよう注意しながらネジ止めする。
割れた部品をネジ止めしたところ
恐る恐る持ち上げてみたが、曲がったりしないので大丈夫だ。
割れた部分は完全に固定された
これで修理は完了である。
修理が終わったH850

 しかし、今度はヘッドバンドの合成皮革部の剥がれが気になる。
合成皮革の部分に剥がれがある
かなり傷んでいる。放置すると、更にドンドン剥がれてきそうだ。
剥がれている部分をアップ
とりあえず、関係する部分を分解した。
ヘッドバンド部を分解したところ
ここは全体がミシン縫いで、解くと元に戻すのは素人では難しい。そこで、母に依頼して黒い布で全体を包んで貰った。
黒い布でバンド部を包んだところ
布がはみ出ないように調整しながら元通りネジ止めする。
分解した部分を元通りにする
これでスッキリとした。
完成したH850
これで気持ち良く使い続けられるだろう。
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Brand XのライブアルバムとAllan Holdsworthのラストアルバム [音楽]

 今日、見慣れない郵便物が届いた。
届いた郵便物
国内ではまずこういう形では発送しないから、一目見て「海外からだ」と判った。が、「はて?何処から??」表を見て納得。
海外からの郵便物
Facebookでアナウンスされて直ぐに申し込んだBrand Xのライブアルバム「But wait ... There's more」が届いたのだ。早速開封したら、CDが出て来た。
Brand Xのライブアルバム・表
Brand Xのライブアルバム・裏
一緒にポストカードも入っていた。
同封されていたポストカード
しかも、表にはギタリストJohn GoodsallとベースPercy Jonesの直筆サイン入りだ。
John GoodsallとPercy Jonesのサイン入り
いやぁ、もう感激!である。
# どちらも拙者の「心の師匠」ですから。(^^)
 早速CD2枚とも聴き込む。ライブにありがちな音の悪さが無いので恐らく卓(ミキサーのこと)から引っ張っているんだと思うけど、ライブで良くもここまで!という感じ。拙者がミキシングエンジニアだったら、ここまでの音質を保証するのは難しいだろうなぁ。
# 流石、プロですねー。
曲はどれも嘗てのアルバムで聴き慣れたものばかりだが、ライブ向けのアレンジで新鮮に感じる。アルバムではかなり難しいことをあちこちでやってるけれど、ライブでもほぼ同じように再現してしまうのだから、参加ミュージシャンの技量の凄さを改めて思い知らされた。
# まーぁ、アーティストにしてみれば「当たり前」なのかも知れませんけどぉ。
CDは2枚とも40分ほど、連続で聴いて80分間「至福の時」をたっぷりと楽しませて貰った。
# ライブを見にアメリカへ...というのは拙者には現実的ではないんで。

 もう一つ、先日鬼籍入りしてしまったAllan Holdsworthのラストアルバムも届いた。
Allan Holdsworthのラストアルバム
Allan自身が選曲してマスターからリマスタリングしたもので、こちらも2枚組だ。貴重な写真を掲載したブックレットも付属している。
付属のブックレット
どれもアルバムでおなじみの曲ばかりだが、Road GamesはJack Bruceがボーカルをやっていて、随分と雰囲気が違うので一寸驚いた。確かに、こういうアレンジも「有り」だなぁと思う。

 久し振りにCDを購入したけれど、どちらもタップリ楽しませて貰った。勿論どちらも「愛聴盤」決定である。

M-AUDIOのキーボードkeystation 88esの修理 [音楽]

 子供の依頼で入手した中古のM-AUDIO「keystation 88es」の調子が良くないという。
中古のM-AUDIO・keystation 88es
見た目は普通のキーボードだが、この製品はMIDIキーボードで単体では音を出せない。MIDI音源やUSB経由で音を出す機器である。

 早速中を見る。まず、本体を裏返すと、ネジが沢山見える。
本体を裏返したところ
ネジを外して上側のカバーを外したら、大きな埃の塊が出て来た。
内部には大きな埃の塊が
前所有者はDAW(Digital Audio Workstation)で使っていたというから、鍵盤の隙間から部屋の埃などが入ったのだろうが、それにしても凄い。(笑)
 出力部の回路はデジタルだけあって結構シンプルだ。
出力回路のシンプルな基板
ホイール部の作りも結構単純だ。
ホイール部も簡単な構造
鍵盤は下側の蓋にネジ止めされている。
鍵盤は下側の蓋に固定されている
ネジを外して鍵盤を取り出す。
鍵盤だけを取り出したところ
一鍵ずつバネで支えるという、一般的な構造だ。
鍵盤は個別にバネで支えている
横から見ると2つの接点を鍵盤で押しているようだ。ちなみに、他にセンサーの類は一切無い。
鍵盤が下にある2つの接点を押す構造
ベロシティセンシティブのキーボードだから、キー押下時に2接点が導通する僅かな時間差からキーベロシティ(キーを押す速さ)を計算していると思われる。
 鍵盤裏側に固定された基板を外すと、スイッチ部がズラリと88個並んでいる。
鍵盤裏側の基板を外したところ
スイッチ部には導電ゴムが使われている。一般的な電卓のキーと全く同じ構造である。
スイッチは普通の電卓と同じ構造
よく見ると、導電ゴムの高さが僅かに変えてあるのが分かる。
導電ゴムの高さが僅かに違う
この僅かな違いが押さえた時の時間差を作り出していると思われる。
 以前に接点復活剤でも吹き付けられたのか、導電ゴムは全体的に油で薄汚れている。全て外して石鹸で全体を洗う。
導電ゴムを石鹸で洗い流したところ
導電ゴムを石鹸で洗い流したところ
基板側の接点はNeverDull(ネバーダル)で磨く。左2列が磨いた後、右は磨く前だ。
基板上の接点をNeverDullで磨いているところ
磨くと僅かに色が黒くなる。NeverDullの表面はかなり黒くなって汚れるから、表面は結構酸化していたようだ。
 磨き終わったら導電ゴムを取り付け、基板を元の位置に取り付ける。
基板を元の位置に取り付けたところ
基板の端に載っていた制御基板も忘れずに取り付ける。
鍵盤の制御基板
カスタムチップのICが使われ、配線はグルーガン(ホットメルト)で固定されている。通常ならコネクタを使う所だが、基板の高さを押さえる為にあえてこのような形にしたのだろう。
 後は元通り組み立てて作業完了である。

 子供が実際に使ってみたら、不具合のあった鍵盤以外も反応が覿面に良くなったそう。どうやら、修理は成功したようだ。(笑)

パワーアンプをThomannに変更 [音楽]

 2階の自分が使っている部屋のオーディオセットでは中古で手に入れたCrownのD-45を使っていたのだけれど、一ヶ月ほど前に突然チャンネル2側が酷く歪むようになった。
突然歪むようになったCrownのD-45
アースが浮いているような音なので「どこかの配線が外れた?」と思い、内部を調べたが線が外れたりハンダが怪しいような箇所は見つからない。改めて基板上の部品もチェックしたら、「ひょっとしたらパワートランジスタ?」と感じるような痕跡がトランジスタに見つかった。肉眼では殆ど判らないけれど、ルーペで大きく拡大すると、何となくトランジスタの表面がおかしいのだ。
 既に7年以上使っているし、中古で買ったから実際にはもっと長期間使われていた筈。使われているトランジスタは国内では手に入らないので、修理するのも困難。「引退させて、新しいアンプに替えよう。」
 新しいアンプが手に入るまでの間はEL SOUNDの小型アンプEPWS-5Vに頑張って貰うことに。
繋ぎで使うエルサウンドEPWS-5V
出力は5Wだが、その実力は相当なもの。1階に置いているTANNOY Canterbury15を軽々と鳴らしてしまう。ちなみに、このモデルは注文時に依頼すれば1W仕様にも出来る。
 普通に聴く音量なら0.2W程度だし、回路本来の動作に近づけられるので初めから1Wにすれば良いと思うが、そうしないのには何か別の理由があるのだろう。

 さて、早速代わりのアンプを探す。
 重症のオーディオ病に罹患してる人は高額な製品に走るんだろうけれど、生憎拙者はオーディオ業界の餌食になる積もりは無い。
# そもそもオーディオに大金を注ぎ込めるような身分じゃないし。(滝汗)
そこそこのお値段、モニタースピーカーを過不足なく鳴らせる、という条件を付けると、やはり民生用アンプでは少々心許ない。結局Crownの後継として売り出されている独ThomannのS-75mk2を選んだ。
 このアンプは国内ではプロケーブルで扱ってる。だから簡単に手に入るのだけれど、いつものように更に安い中古を漁った。

 一か月間、散々あちこちを探したけれど、出てくるのはマイナーチェンジ前のS-75ばかり。
 S-75はERP機能をキャンセルできず、小信号だとアンプ側が「入力信号が無い」と勝手に判断してミュートする場合がある。いつも小音量で使う拙者には都合が悪い。
 稀にS-75mk2が出て来ても、新品より少し安い程度でしかないので、思い切って新品を買ってしまった。
# 近年稀に見る暴挙だなー。(爆)
新品で購入したThomannのS-75mk2
電源ケーブルは勿論付属してくるけれど、今回は別売りのWATTGATE電源ケーブルも同時に発注しておいた。
同時注文のWATTGATE電源ケーブル
現行品はAC100Vでも問題無く動くそうだが、本来AC115Vで動作する製品なので、100Vを115Vに昇圧するトランスも併せて購入した。
115V用昇圧トランスも併せて購入
スピーカーケーブルは安価なVVFケーブルを使っているけれど、中は銅の単線なので、アンプのコネクタが緩むと簡単に抜けてしまう危険性がある。そうなると下手すりゃアンプを飛ばしてしまいかねない。幸い、S-75mk2にはスピコン端子があるので、スピコンも一緒に頼んだ。
一緒に購入したノイトリックのスピコン

NEUTRIK (ノイトリック) NL2FX 2芯用スピコン [並行輸入品]

NEUTRIK (ノイトリック) NL2FX 2芯用スピコン [並行輸入品]

  • 出版社/メーカー: NEUTRIK (ノイトリック)
  • メディア: エレクトロニクス





 スピコンの使い方は入っている袋にも印刷されていて、とても簡単だ。まず、VVFケーブルの外側の被覆を2.5㎝剥き、銅線は1.2㎝剥く。
VVFケーブルの被覆を剥いたところ
要するに1インチと0.5インチである。
 コネクタのカバーと内部で配線を押さえるカプラを、順番を間違えないよう線に通す。
スピコンの部品に線を通す
ノイトリックNL2FXは2本配線用のスピコンなので、1+と1-の2か所だけにネジがある。
ノイトリックNL2FXは線2本用のスピコン
ネジを緩めてから銅線を奥に突き当たるまでしっかり入れ、ネジを締める。
単線を挿し込んでネジ止めしたところ
内部のカプラとスピコン本体の噛み合いが合う位置にして
内部カプラと本体のかみ合わせを調整したところ
コネクターカバーをねじ込めば完成である。
コネクターカバーを締め込んで完成したところ
金属ラックにアンプと昇圧トランスを収める。
ラックに全てを収めたところ
スピーカと接続したら、アンプの入れ替え作業は完了だ。
アンプ交換を終えたオーディオシステム
使い始めたばかりなので、まだアンプは本来の実力は出ていない。それでもしっかりした音がスピーカーから飛んでくる。特にウーファーの制動力は凄いと思う。

 これでようやく2階のシステムできちんと音を出せる状態になった。
 少しだけ触れただけで未だこのブログでは紹介していないが、とある理由から少し前に買い足したモニターがある。それとこのシステムを比較して、オーディオシステムをどうして行くのかをじっくり検討する予定。
 買い足したモニターは...そのうちにブログに投稿する予定デス。
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