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治療不可!Logicool G27ハンドルコントローラー [電子回路]

 子供がPCに接続してドライビングゲームで使っているロジクール製のG27ハンドルコントローラーの動作がおかしくなったと言う。
挙動不審?なG27ハンコン
具体的には、電源投入後の動作は普通なんだけど、シフトノブ部のボタンを押すと本来900度ほどハンドルが回る筈なのに途中で停まってしまい、その後は動かなくなってしまうんだそう。外観は問題無いので、とりあえず分解してみることに。

 ハンドル部本体をひっくり返すとネジ穴が見える。
G27ハンドル部を裏返したところ
まず、ネジ全てを外す。
G27ハンドル部のネジを緩めているところ
すると、一部のネジには何故か油がべっとりと付いていた。
G27ハンドル部のネジに油分が付着している
内部で何か油分が回り込んでいるらしい。ハンドルを外さないと上側の蓋を外せないので、ハンドル取り付け部を分解すると、ハンドルの裏側に基板が潜んでいた。
ハンドル部を分解したところ
基板を外すと、固定しているネジが見えて来るので外す。
ハンドル部を固定しているネジを外しているところ
これで上側の蓋が外せた。
ハンドル部の上側の蓋を外したところ
上から見る限りはおかしな場所は見当たらない。
上からみたところ
よく見ると、固定ネジが当たる部分は左右共に油が付いている。
固定ネジ左側が当たる部分には油分がある
固定ネジ右側が当たる部分にも油分がある
まず基盤を外して細かく観察する。基板上の電解コンデンサは至って正常で問題は見つからなかった。
 一番大きなICは8ビットUSBコントローラーST72F651AR6T1。
8ビットUSBコントローラーST72F651AR6T1
AP9977GMもAP4951GMもスイッチング用パワーMOS・FET。ハンドルに繋がるモーターの電力を制御している。
スイッチング用パワーMOS・FETのAP9977GMとAP4951GM
LM393は低電圧でも動くコンパレータ。
LM393は低電圧でも動くコンパレータ
基板に繋がる配線全てにノイズ除去用のフェライトコアのリングが付いている。
配線にはノイズ除去用フェライトコア・リングがある
本体にはモーターとセンサーしかなく、故障するような部品は見当たらない。
基板を外したハンドル部本体
モーターを外すと、ハンドルの動きを制限するギアが見える。
ハンドルの動きを制限するギアが見えている
ギア周辺は劣化して緩くなったグリスが広がっていたので拭き取った。
ギア周辺はグリスまみれだった
ネジに付着していた油はここが元だったようだ。
 念の為にモーターの部分も分解したら、こちらもグリスまみれだったので軽く清掃する。
グリスまみれだったモーター部
拭き取ったら組み立てて、薄くグリスを塗り込む。
モーター部をグリスアップしたところ
ギアにもグリスを塗る。
ギアをグリスアップしたところ
問題となる箇所は見つからなかったので、元通りに組み立てた。

 次はシフト部だ。こちらも裏側にネジがあるので外す。
シフト部も裏側にネジがある
ネジを外しても分離できないので、どこかにネジがまだある筈。そこで、シフトノブを外してみることに。
シフトノブを外す前
外して見たら、やはりネジ穴があった。
シフトノブを外したらネジ穴が見えた
これで分解できた。
シフト部を分解しているところ
シフトレバーの下はスイッチを押す単純な構造。スイッチに劣化などは見られないので問題は無い。
シフトレバースイッチには問題は無かった
ボタンが集中する部分には基板があるけれど、劣化し易い電解コンデンサは使われていない。
ボタンの裏側にある基板には電解コンデンサは無い
念の為に外したが、接点があるだけだった。
基板裏面は接点のみ
接点を支えるゴム部品を外す。
接点のゴム部品を外したところ
よく見ると、ゴム側に付いている導電ゴムの表面は少し劣化していて、接点の当たる部分は色が変わっている。
導電ゴム表面は少し劣化していた
接点も導電ゴムもNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いておいた。
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で接点と導電ゴムを磨き終わったところ
こちらも問題になりそうな部分は見つからないので、元通り組み立てた。

 再度子供に使ってみて貰ったら「動きはスムーズになったけれど、症状は変わらない」という。
 ということは、ICチップかチップ部品のどれかがイカレている筈。更に調べるなら、回路図やタイミングチャートが必要で、素人修理は無理だ。
 残念だけど、「万事休す」である。こりゃぁ買い替えを考えなきゃね。(汗)
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液晶モニターディスプレイの簡単な修理 [電子回路]

 子供がパソコンに接続して使っている液晶ディスプレイのスイッチが動かないという。三菱製のRDT234WX-E9という機種である。
子供が使っている液晶ディスプレイ
付属のリモコンで操作できるから酷く困っている訳ではないそうだが、何かの拍子に不便を感じるそう。
液晶ディスプレイのスイッチ部
随分前にリサイクルショップで購入したので、既に保証期間は過ぎている。「どうせ中古なんだから分解してみるか。」

 ディスプレイ裏側にネジが見えている。
ディスプレイ裏側にネジがある
ネジを全て外し、樹脂製のツメを折らないよう慎重に筐体を外す。
ディスプレイ裏側のパネルを外したところ
下側の左右にある黒い棒状の物はスピーカーだ。
モニターに内蔵されているスピーカーは小さい
とても小さくて、音質云々という以前のレベルの物。せめて背面をバックロードホーンにすれば多少マシな音になると思うが、そうなると全体が大型化してしまうので、実際には難しいだろうなぁ。
スイッチ部にある金属板を外すと基板が見えて来た。
スイッチ部の基板が見える
部品面を見ると、タクトスイッチが並んでいる。
基板上にはタクトスイッチが並ぶ
ハンダを緩めて取り外す。
取り外したタクトスイッチ
汎用品なので交換できるが生憎手持ちの部品が無いので、ジュエリースケール修理の時と同様スイッチを分解して修理する。

 蓋の金属板を固定している樹脂の留め具を切り取る。
金属蓋を固定する樹脂を切り取ったところ
中身が飛び出さないように注意しながら金属板を外す。
金属の蓋を外したところ
押しボタンを取り除くと金属の接点が見える。
押しボタンを外したところ
丸い接点を取り出せば分解は完了である。
タクトスイッチを分解し終えたところ
小さな部品ばかりで一寸した風でも飛んでってしまうので、散らばってしまわないように注意が必要だ。
 スイッチ本体側の接点を見ると、少し錆びているように見える。
タクトスイッチ本体の接点は少し腐食しているように見える
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で接点を磨くと奇麗になった。
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で接点を磨き終わったところ
丸い接点もはやり錆びているようだ。
丸い接点も錆びている
こちらもNeverDullで磨く。
丸い接点を磨いたところ
5個全部を磨いたら元通り組み立てる。
タクトスイッチを組み立てたところ
このままだと蓋が簡単に外れてしまうので、グルーガンで蓋を固定する。
グルーガンでタクトスイッチの蓋を固定したところ
基板に取り付けてハンダ付けする。
タクトスイッチを基板にハンダ付けしたところ
後は元通り組み立てて完成である。

 早速子供に使って貰ったら「快適に動く。」これで修理完了だ。
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BOSE AW-1の独自チューンアップ [電子回路]

 BOSEのラジカセAW-1は我が家に2台あり、1台は今年一月に部分的な修理をしたけれど、もう一台を作業するだけの手持ちの部品が無く、そのままになっていた。
 先日、他の回路用も含めてまとめて東京のお店に発注した部品が届いたので、早速作業することに。

 まずは本体を分解してゆく。
AW本体を分解しているところ
AW本体を分解しているところ
AW本体を分解しているところ
AW本体を分解しているところ
AW本体を分解しているところ
分解したら、基板上の部品を交換してゆく。まずはイコライザ基板から。
次はラジカセ基板。
ラジカセ基板・交換前
ラジカセ基板・交換後
最後はアンプ基板。
アンプ基板・交換前
アンプ基板・交換後
交換した電解コンデンサはほぼ全てがESR(等価直列抵抗)の値が大きくて、見た目以上に劣化していた。
交換した電解コンデンサはどれも劣化していた

 次はLEDを取り付ける。まず、電源を取り出すVccの電圧を測る。
LEDの電源を取り出す前に測定する
取り付けるLEDは液晶用に白色2本、パイロットランプ用に赤色1本で、合計しても電流は5mA程度。どちらも高輝度タイプなので、この程度の電流でも十分明るい。
 液晶部はパネル固定部に穴を開けてLEDを取り付けるが、その前に液晶の表示がやや薄いのが気になる。
液晶表示部の基板
液晶を取り外したら、接触する部分がやや汚れていたので、NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で奇麗にする。
液晶の接点をNeverDullでクリーニングしたところ
液晶の固定カバーに穴を開けてLEDの光が入るようにする。
LEDの光を入れる穴を開けたところ
組み立ててLEDを配線する。
液晶にLEDを配線したところ
パイロットランプ用のLEDに配線を取り付け、ショートしないように熱収縮チューブで覆う。
パイロットランプ用LEDに配線を取り付けたところ
パイロットランプ用の穴をフロントパネルに開ける。
フロントパネルにパイロットランプ用の穴を開けているところ
イコライザ基板のVcc電源から配線を取り出す。
LED用電源配線をイコライザ基板に取り付けたところ
あとは元通りに組み立てれば完成だ。ちなみに、暗い場所で見ると、こんな感じになる。
チューンしたAW
一通り動作確認して、正常なことを確かめて作業完了である。液晶表示も色が濃くなった。

 作業の内容は前回と何も変わらないが、敢えてタイトルを「チューンアップ」としたのは、一部コンデンサの容量を変更しているから。作業中に周辺の部品も含めて大雑把に回路図を起こしてみたら「ここってもっと容量が多い方がエエんとちゃうか?」と気が付いたのである。全体の回路図は無いので良し悪しは良く分からないものの、容量不足が何かしら音(特に低音域)に影響を与えそうだと思ったので、独断で変更した。市販品の改造なので詳細は書かないが、変更による悪影響は無い。
 前回と同様に実際に使ってみると、交換前よりも遥かに良い音になっている。一寸した規模のシステムコンポに引けを取らない位だ。これからもタップリ活躍して貰おう。
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直せるか!?ハモンドオルガン146K2(その1) [電子回路]

 少し前になるけれど、子供の依頼で某所に格安で売りに出されていたハモンドのオルガンを手に入れた。
格安で手に入れたハモンドのオルガン
格安で手に入れたハモンドのオルガンの背面
鍵盤の下にはマイク入力などの端子が並んでいる。
鍵盤の下にマイク端子などがある
ベースパート用のペダルもある。
ペースパート用ペダル
鍵盤裏側にある金属板で品番が「146K2」と判った。
鍵盤裏側にある品番表示板
一部動かない機能がある為、通常では考えられないほどの安い価格だったが、古い割には外観の痛みはあまり目立たない。
 我が家に届いた時はまだそこそこ動いたが、その後時間が経つに連れてあちこちが動かなくなっていった。だから、現在は全く音出しはしていない。

 まず、裏の板を取り外してみた。
背面の板を外したところ
結構な大きさの基板がギッチリ入っている。
オルガン内部の基板1
オルガン内部の基板2
オルガン内部の基板3
オルガン内部の基板4
オルガン内部の基板5
オルガン内部の基板6
膝の位置にはスピーカやロータリースピーカー関係の基板などがある。
下にはスピーカーなどがある
右側の囲われた部分はロータリースピーカーが入っている。金色の箱はリバーブユニットだ。
金色の箱はリバーブ、右側の囲いの中はロータリースピーカー
ざっと見た感じでは特殊な物は無く、ほぼ汎用部品が使われている。
 何しろ古い機種なので、ネット上にも情報は殆ど出ていない。時代柄チップ部品が使われていないので、まだ何とかなりそうな気がする。

 これからすこしずつ修理を進めていく予定だが、一体どれ位の時間(とお金!)が掛かるやら...「エライもんが来ちゃったなぁ」というのが率直な感想である。(滝汗)

(多分、続く)

ちょいと分解:超小型コイン型バイブモーター [電子回路]

 少し前に購入したDC3Vコイン型バイブモーターは、あれこれ実験している最中に突然動かなくなってしまった。
動かなくなったコイン型バイブモーター
このモーターは携帯電話のマナーモードなどで振動を発生させるための物で、「直流でただ動かすんじゃなくて、わざと交流を流して超音波振動子の代わりにできないか?」と思い、あれこれやってみた。が、どうも上手く動かない。
 一応配線の付け根はホットメルトで保護してあったけれど、実験の時の振動などで断線してしまったようだ。

 超音波洗浄器は最近になって安価なものが出回るようになったが、それでも結構なお値段がする。ネット上の投稿を見ると結構便利に使えそうな気がするが、何故か自宅周辺のホームセンターでは取り扱いが無く、実物を見たことが一度も無い。
 そんな時、名古屋・大須の部品店で200円弱で売られているのを見かけて「これは使えるかも知れない」と思って購入したのだった。

 実験してみると、これがなかなか上手く行かない。元々が直流で動かすようになっているところへ全波整流しただけの脈流を流し込むんだから「簡単には行かないだろうな」とは思っていたけれど、やっぱり難しい。
 この手のモーターは中に整流子が入っていて、それが電流の流れを制御して回転するような磁場を作り出している。モーターが常に一定の速度で回っていれば何とかなるのかも知れないが、実際には電源を接続した直後から安定した回転の状態になるまで、1秒にも満たない非常に短い間に回転数がどんどん上昇する。その上昇に合わせて脈流も制御しなければ、うまく回転させるような磁場を作り出せないのだ。結局は弱弱しい回転にしかならなかった。整流しただけで平滑化していないから、直流と比べれば電力はだいぶ少ない。だから弱い回転にしかならないのだ。
 よくよく考えれば実験する前に分かった筈だが、そこに気が付くまで随分と時間が掛かってしまった。
# 何しろ頭がニブイもんで...(^^;)
そんなこんなで色々試しているうちに動かなくなってしまったのである。

 そのまま処分しようかとも思ったが、「一寸分解してみよう。」本体裏側はカシメてあるように見える。
モーター裏側を見たところ
マイナス精密ドライバーで少しずつ広げたら、案外簡単に開いた。楕円形のコイルには、髪の毛程度の細さの電線が使われている。
モーターの蓋を開けたところ
中心の軸に対してコイルが片側に偏っていて、回転させると振動が発生するという仕組みだ。回転部を抜くと、その下には環状の磁石と接点が見えてくる。
回転部を外したところ
軸のすぐ近くに出ている接点は髪の毛よりも少し太い程度の非常に細い線だ。
接点はとても細い線で出来ている
回転部側にはエッチングで作られた整流部の接点が環状に並んでいる。
円形に接点が並んでいる回転部
対角線上にある接点同士がコイルと繋がっている。
 回転部のコイル側をよく見ると、コイルは一つではなくて複数のコイルの集合体になっていた。
コイルは複数が集まって一つになっている
軸受側の磁石を取り外すと、フレキシブル基板の全体が見える。
丸い磁石を外したところ
基板は薄く塗られた接着剤で貼られていたので、簡単に剥がせた。
フレキシブル基板を外したところ
先端を横から見ると、回転部に繋がる接点が良く見える。
フレキシブル基板に配線されている接点
ここから回転部に電気が流れて回るのだが、それにしても細い。

 分解するのにかかった時間は5分弱で、とても簡単だった。小さい部品だし、大きな動力を発生させる訳ではないので、頑丈に作る必要は無いのだろう。
 構造は一般的なモーターと全く同じだけど、このサイズで作るとなると色んな技術を組み合わせる必要がある。
 また、少ない電力で動くように回転部のサイズ・重さやコイルの位置・磁力の強さなど、色々な要素を検討して最適化されていると思う。
 ちなみに、このモーターは1.5Vから4Vまでの直流が電源で指定されていて、それ以上の電圧では故障してしまうそう。恐らくコイルが焼き切れてしまうのだろうが、それだけ使われている配線が細いということだ。

 分解してみて率直に「よくもまぁここまで小型化できたもんだなー」と感心してしまった。普段は意識しないが、こういう技術があるからこそ、便利な生活が成り立つのだと改めて実感した次第である。

ベース用ヘッドフォンアンプとLM386 [電子回路]

 楽器類の練習は滅多にやらないのだが、昨日雨が降っていたので久し振りに「ベースを弾いてみよう」と思ってケースから出してきた。練習で使うアンプはC-TECHの「Pocket Rock It BASS」だ。
IMG_8345.JPG
ヘッドフォンタイプで、電源は006P(9V乾電池)である。ヘッドフォンアンプは、エレキギター向けのモデルは色んなメーカから出ているけれど、電池駆動のお手軽なベース用は珍しい。
 ちなみに、このモデルは既に生産を終了しているけれど、後継機種が販売されている。C-TECHは現在国内に代理店が無いので、入手は一寸面倒かも知れない。

 弾き始めて少し経った時、机の上にあった紙を何気なく見たら、先日作った9V電池充電用の回路図だった。「あっ、これはきちんと紙にまとめておかないと分からなくなっちゃうなぁ。」
 とりあえず近くにあったA4の紙に手書きで書き写し、自作の回路図を入れているファイルに綴じようとしたら、今度はLM386を使った回路図が目に入った。
LM386のアンプ回路図
「そういえば、データシートの"Bass boost"が気になってたんだっけ...。」
 20分ほど弾いて「相変わらず下手だなぁ。(溜め息)」と弾けないことを確認(!)し終わったので、「ついでに試してみよう」と、部品箱を出してきてブレッドボードに組んだ。
ブレッドボードに組んだLM386アンプ回路
LM386の出力とスピーカの間にはコンデンサが入るけれど、このコンデンサの容量でも音質が変わる筈なので併せてテストすることに。LM386は別の回路で使っていて手持ちが無いが、代替IC(多分セカンドソース品)が何故かあったのでそれを使う。
LM386の代替IC

 下の画像はLM386のデータシートに載っている回路図を抜き出したものだが、10kΩと0.033μFのたった2つの部品でBass boostを作り出している。
LM386のデータシートにあるBass boostアンプ回路図
まずはこの通りに組んで音を出してみたら、「まぁ、普通の音だよねぇ。」
 次に、Bass boostの部分だけを取り払って単純なアンプにしてから音を出すと「ん?あんまり変わらないぞぉ。」

 Bass boost有りの時はホワイトノイズの高音成分が大幅に削減されて耳障りな音では無いけれど、Bass boostを外しても低音域はあまり変わらないように感じる。
 その時使ったヘッドフォンが百円ショップで買った音出しテスト用のイヤホンタイプだったので、念の為にHD800でも入念に音をチェックしたが、やっぱりあまり変わらない。強いて言えば、Bass boost有りの方がほんの少し低音が多い。これは低音を強調したというよりも、負帰還で高音域を少し削っただけという方が表現としては合っていると思う。

 次に、出力側のコンデンサ容量を変えて出力がどれ位違うのかを見る。測定の音源がベースだとやり難いので、久し振りにファンクションジェネレータ(画像真ん中の機器)を使う。
我が家の測定器が勢揃い
ついでに、しばらく使っていないデジタルオシロスコープ(上の機器)も出してきた。我が家の測定器が勢揃いである。(笑)
 データシートでは250μFが使われているけれど、国内では220μFの方が一般的なのでそれを使う。
 LM386に限らず、出力側のコンデンサは最低でも2200μF程度の容量が無いと低音域が削れてしまうけれど、そんな大きなサイズは持ってないので、手元にあった220μF等を複数使って2200μFにした。
テストに使ったオーディオグレードの電解コンデンサ10V220マイクロファラッド

 40Hz正弦波をファンクションジェネレータから出してLM386の回路に入れ、出力側コンデンサの容量を変えて波形を見比べる。上の波形が入力、下の波形が出力だ。
出力側コンデンサの違いに依る波形の違い
大雑把に比べると、220μFの方が-0.7dBほど出力が低く、実際に耳で聞いても低音が少し軽く感じられる。たかが-0.7dBであっても、低音域での差は意外なほど大きく感じられるのには少々ビックリ!であった。
# オーディオマニアでなくても、十分違いが判るレベルです。

 更に、入力と出力の位相差を計測してみた。測定時の出力側コンデンサは2200μF、接続したヘッドフォンは百円ショップの物である。
周波数毎の位相差
リサージュ曲線を見る限りでは位相差はかなり小さいし、周波数によっても殆ど変化していない。

 簡単なテストだったが、LM386の能力の高さには改めて驚いた。室内用オーディオなら、わざわざ市販品を買わなくても、このICだけで十分以上の音を出せそう。
 このICを使ったミニギターアンプなどはあちこちで製作記事が出ているけれど、実際に音を聞いてみると「一寸作ってみようか」という気にさせられる。いやぁ、面白いICだねぇ。

 それに対して、Pocket Rock It Bassはベース用だけあって、流石に音はLM386の回路よりベースらしい音になっている。決して高価な製品ではないけれど、その実力は結構高い。普段は全然気にしていなかったけれど、改めて見直したぜぃ。(笑)

9V電池の充電回路を作り直す [電子回路]

 以前にNi-MHの9V型電池を充電する回路を作って使い続けていたが、「何だか電池の持ちが悪いなぁ。」
以前作成した9V電池の充電用回路
充電電流を測ってみたら、20mAの筈が、なんと6mAしかない。
充電電流は6mAしかない
これじゃぁ16時間かけて充電しても、満充電にはならない。道理で持ちが悪い筈だ。
 電池に電気が溜まって来ると電流が流れ難くなるので定電流回路にしたのだが、この電流値を見ると回路がきちんと動いていないように見える。

 電源に使っているACアダプターは12Vで、充電する電池の電圧よりも3Vほど高いだけ。作った時から少々不安だったが「やっぱり電源電圧が足りない?」と思い、ハードオフに足を運んでジャンクを漁り、出力電圧の高いACアダプターを仕入れて来た。
ハードオフで購入したジャンクのACアダプター
出力は直流18V、電流は120mAもあるから、電池の充電には十分過ぎる。
ACアダプターの定格出力はDC18V120mA
ちなみに、お値段は108円だった。
 早速このACアダプターを使ってみたら、今度は電流が一寸多過ぎる。
ACアダプターを変えたら充電電流が多過ぎた
本来の電流より1割以上も多く、これでは電池を傷めてしまう。
 ちょうど良い電流になるように、電流制限抵抗を取り換えれば良いのだけれど、ユニバーサル基板上に中古部品で組んでいてちっとやそっとでは部品交換ができない。
# 面倒がらずにプリント基板を作成すれば良いんだけどね...(^^;)
「じゃぁ、作り直すか。」

 手近にあった用済みレシートの裏に前回の回路を参考に回路を描く。
レシートの裏に書いた充電回路図
手持ちの部品の中から、ある程度の電流を流せる2SD1994と2SD1996を選んだ。
中古のトランジスタ2SD1994と2SD1996
何かの基板から取り外した物で、2SD1996の方は印刷が薄れて読み難くなっている。
ブレッドボードに仮組みし、20mAに近い値になるかどうかを確認する。
仮組の回路で充電電流を測定しているところ
良さそうなので、ユニバーサル基板に組み上げる。部品箱にあった基板は同じようなサイズの2枚だけなので、そのうちの一枚を使うことに。
何かの使い残りのユニバーサル基板を使う
ちなみに、基板のサイズは縦20mm、横23mmほど。
 回路を組んだら、ACアダプター側のコネクターも取り換える。
ACアダプターのコネクターを取り換えたところ
改めて電流を測って見たが、ちゃんと動いている。気温によって電流が少し変動するようだ。
組みあがって実際にテストしているところ
これで、無事完成である。
完成した充電回路とACアダプター
満充電できるようになったので、これからは電池の持ちも良くなるだろう。

やっと修理できた古い扇風機 [電子回路]

 昨年から古い扇風機を修理しようと思って時々弄ってはいたものの、冬を越して春になってしまった。
 羽根が外せないと分解できない訳ではないが、非常にやり難い。だから、何とか羽根を外そうと時々格闘していた。 昨日も格闘してて「もうすぐ1年経っちゃうよなぁ...壊す覚悟でやってみよっか。」

 昼食後、足で本体を押さえ付けながら羽根を両手で思いっ切り引っ張る。何度も休憩しながら格闘することおよそ15分、「ガコンっ」という音と共に外せた。
ようやく外れた古い扇風機の羽根
# ふーぅ、草臥れたぜぃ...
羽根の奥には何も無いから、外す必要は無かったようだ。
羽根の奥には何もなく、支柱があるだけ
えらく時間が掛かったけれど、これでスッキリした。(笑)
 外れなかったのは、羽根側に接着されている金属製カラーの内側が僅かに錆びて抜け難くなっていたのが原因だった。サンドペーパーをドライバーの先に巻き付けてカラーの中に突っ込み、錆を落としておいた。

 本体後部には何やら蓋をしているような部分がある。
本体後部には蓋をしたような部分が見える
ネジを外して開けたら、凄い色のグリスの海が出現!
蓋の中は古いグリスで一杯だった
グリスは劣化していて既に潤滑の役目を果たしておらず、「ただそこにあるだけ」の状態である。このままではグリスを拭うのは難しいので、下のリンク部分も分解して後部を外すことに。
下のリンク部分も分解する
リンク部を外したら、変わったナットを外して後部を分解する。
変わったナットを外して後部を分解するところ
ナット4か所を外すと後部が分離できた。
後部と本体を分離したところ
後部の内部には更にギアが一つ入っていた。
後部の中には更にギアが入っていた
ギアの歯には、古いグリスがしっかり詰まっている。
ギアの歯に古いグリスがギッチリ入っている
細いマイナスドライバーで穿って奇麗にする。
細いマイナスドライバーで歯に入り込んだグリスを取り去ったところ
同様に、もう一つの歯車も奇麗にする。
もう一つの歯車も奇麗にしたところ
内部の古いグリスを拭き取る。
内部の古いグリスを拭き取ったところ
蓋に付いていたギアを分解する。
蓋に付いていたギアを分解したところ
ボール二個で保持する構造のようだ。ボールが蓋の内側に常時接触しているので、その部分だけグリスを塗ってから組み立てる。
ボール部にグリスを塗って組み立てているところ
ギアの歯にグリスを塗って元の位置に戻す。
グリスアップしてギアを元の位置に戻したところ
本体側のギアにもグリスを塗る。
本体側ギアにグリスを塗ったところ
ギアがちゃんと噛み合うか確認しながら、後部を元通り組み立てる。
ギアの噛み合いを確認しながら組み立て終わったところ
夜遅くなってしまったので、昨日の作業はここまで。

 昨日でメカ部分のメンテナンスは終わっているので、今日はコンパウンドで劣化した塗装を一皮むくところから始めた。画像では分かり難いが、左半分が磨き終わり、右半分がまだ磨いていない。
劣化した塗装をコンパウンドで一皮むく作業をしているところ
本体や後部カバーなど、面積の広い部分は全て液体コンパウンドで磨き、ユニコーンカークリームでワックスがけをしておいた。一通り作業が済んだら、後は組み立てるだけだ。
ワックスがけが終わって組み立てているところ
全部組み立てたら、次は電源コードだ。
内部断線している電源コード
内部で断線している所があるらしく、スイッチは入っているのに勝手に止まってしまう時があるのだ。
 本体の底を見るとネジ止めされているので外す。
本体底面は板がネジ止めされている
板を外すと内部が見える。風力を3段階に切り替えるだけの単純な機能しかないので、内部も簡単な構造だ。
IMG_8295.JPG
古いオイルコンデンサが入っている。年号から、この扇風機は昭和37年頃に製造されたことが判る。
年号から昭和37年製造と思われる
電源プラグにも日立のマークが入っている。
電源プラグにも日立のマークが入っていた
分解したら、中は奇麗だ。
電源プラグを分解したところ
この状態なら交換する必要は無いので、そのまま流用する。電源コードを外したら、随分と凝った作りになっていた。
プラグのメッキが劣化して磨いても奇麗にならない
プラグの金属部はメッキされているものの、だいぶ剥げているので、磨いても奇麗にはならなかった。
電源コードは手元にちょうど良さそうな長さの物があったので、それを使う。
電源コードを用意したところ
内部は、全ての配線がハンダ付けされている。今時では珍しいが、当時はそれが普通だったのかも知れない。
 ハンダ付けし直しても良いのだが、拙者は100V系列の線にハンダ付けするのは好きではないので、
# 単に気分の問題ですけどね。(^^;)
古いコードをカットし、新しいコードと接続端子で繋いだ。
電源コードを接続端子で繋いだところ
元通り板を取り付けて完成である。
メンテナンスが完了した古い扇風機
今年の夏から大いに活躍して貰おう。

新しい手回し充電式LEDヘッドライト [電子回路]

 撮影会などで使っていたモンベルのH.C.ヘッドライトは、だいぶ前に内蔵バッテリーが駄目になって電気二重層コンデンサに替えてみたが、結局使い物にならなかった。
内蔵バッテリーが駄目になったモンベルのヘッドライト

モンベル(mont-bell) ライト H.C.ヘッドライト オレンジブリック 1124311

モンベル(mont-bell) ライト H.C.ヘッドライト オレンジブリック 1124311

  • 出版社/メーカー: モンベル(mont-bell)
  • メディア: スポーツ用品

その後はヘッドライトの予備に持って行った普通のLEDハンドライトを使っていたけれど、ハンドライトだと手に持っていないと前方を照らせないので片手しか使えない。「やっぱりヘッドライトが必要だ」と思い、ネットを漁って同じような製品を購入した。ヤザワの「手回し充電式ヘッドライト」である。
IMG_7920.JPG

作りはモンベルとほぼ同じ。
ヤザワ・手回し充電式ledヘッドライト
LEDは0.3WのSMDタイプが1個使われている。
LEDはSMDタイプ0.3Wが一つ
ヘッドバンドへの取り付け方もモンベルと同じだ。
ヘッドバンドの取り付け部
ただし、取り付け部の寸法が違うから互換性は無い。手回しの部分の形状もモンベルとほぼ同じだ。
手回しの部分もモンベルとほぼ同じ
仕様を見ると、かなり細かく書かれている。内蔵バッテリーはNi-MH電池を使っているようだ。
仕様は結構細かく掛かれている
仕様に書かれている数字を使って計算してみると、手回しの発電力は1分間で4mAh弱となるので、バッテリーをフル充電するには20分強かかることになる。フル充電の状態で、Highモード点灯時間は1時間弱、Lowモードならその2.5倍強となる。
 実際のアウトドアで使うには事前にかなりの充電が必要になりそうだが、消えたらその都度充電しても良いので、使い勝手に問題は無さそうだ。

 まだ屋外では使ったことが無いので何とも言えないが、暗い室内を照らして見ると、モンベルは満遍なく照らすのに比べて、このヘッドライトは中心部が明るく周囲は光量がだいぶ落ちる。これはHighモードでもLowモードでも変わらない。平地なら問題無いが、険しい山道を歩くような時だと照らす方向に注意が必要になるかも知れない。
 そのほかの使い勝手はモンベルと同じで、装着した時に感じる重さもほとんど変わらない。

 これで当分は安心して使えそうだ。

風呂場の蛍光灯をLEDに交換 [電子回路]

 自宅の風呂場は、前回蛍光管を替えてから10年以上が経つせいか、先月から細かくちらつくようになった。
ちらつくようになった風呂場の蛍光灯
ちらつきが徐々に酷くなってきたので交換することに。

 そのまま蛍光管でも良かったけれど、別件で足を運んだホームセンター・コメリに蛍光管型LEDライトが売られていたので購入。
コメリで購入したLEDライト
お値段は2500円弱だった。箱の裏側に説明が書かれている。
LEDライトの箱裏面に説明書きがある
 あちこちのホームセンターで蛍光管型LEDライトを見かけるようになったが、何故か環型は調光機能付きで値が張る物ばかり。このLEDライトのように調光機能の無い物は初めて見た。

 早速交換する...と言っても、普通に蛍光管を入れ替えるのと全く同じ手順なので難しいことは何にも無い。防水型カバーを外して入れ替えるだけだ。
点灯管を外してLEDランプを取り付けたところ
なお、蛍光灯ではないので、点灯管は外す。入っていたのは電子点灯管だった。
取り外した電子点灯管
外した蛍光管は、僅かに電極部が黒くなっている。
蛍光管の電極部が僅かに黒い

 効率そのものはLEDも蛍光管もあまり差は無いが、LEDの方が寿命は圧倒的に長い。今の使い方であれば、恐らく今後交換する必要は無いだろう。




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